「寺子屋」をテーマに事業計画を提案するための授業を実施しました
2024年11月12日、千葉大学IMOは県立千葉商業高等学校の1年生8クラス、約320人の生徒を対象に、「寺子屋※」をテーマとしたビジネアイデアを創造する授業を実施しました。千葉大学 コミュニティ・イノベーションオフィスの阿部厚司地域コーディネーター、千葉大学IMO Business & Technology Advisorの郡司日奈乃が講師となり、「高校生が寺子屋で楽しめるような講座」をテーマに授業を進めました。
※寺子屋 千葉公園の「芝庭」を舞台に、学校では学ばない文化やアートを学ぶ、「現代の寺子屋」をコンセプトとしたイベント&レンタルスペース
今回の授業内容
授業の目標は「寺子屋の事業計画を考えよう」。
授業前半では、実際に行われる講座からどのようなものが実施可能かを学び、授業後半でワークシートを使って講座のアイデアを考案しました。
授業で使用された教材を開発したのは千葉大学IMOスタートアップ・ラボの小牧瞳(高度特定専門員:URA)です。授業開発の背景として、「生徒たちに実社会のことを考えてほしいという千葉商業の先生の思いがあった」と振り返ります。
授業の様子
授業前半では、体育館にて阿部コーディネーターによる授業のインプットが行われました。実際に現在「寺子屋」で行われている講座を基に、どのようなアイデアが高校生に求められているのか考える時間となりました。
後半では、ホームルーム教室とパソコン教室をオンラインにて接続し、1年生全体に対して合同で授業を実施しました。生徒たちはワークシートを基に、講座のアイデアを出し合い、発表を行いました。ただアイデアを出すだけでなく、ターゲットを意識した講座アイデアを出し合うことができました。
授業で出されたアイデア
- 泥団子職人とつくる泥団子づくり講座
- なりたい自分になるファッションコーナー
- オリジナルのバスボムづくり
授業者・生徒の感想
授業者・受講後の生徒に感想をいただきました。
▼授業者 郡司のコメント(一般社団法人Spice 代表理事)
1年生のアントレプレナーシップ教育プログラムを担当しました。本プログラムには、学術研究・イノベーション推進機構(IMO)スタートアップ・ラボのBusiness &Technology Advisorとして、プログラム開発から携わっていました。
As-Is(現在の寺子屋の姿)と、To-Be(理想のプログラム)のフレームワークを使ってアイデアを考えるということを生徒さんに経験してもらいました。皆さん、初めてという方がほとんどでしたが、高校生としての視点を生かしつつ、学年アンケートの結果を基に、ペアで協力して的確にアイデアを考えてくれました。フィードバックを聞く姿勢も真剣そのもので、皆さんのこれからの成長がますます楽しみです!
周りを気にせずにどんどん突き抜けてほしいなと思いますし、私たちがそれをサポートできる環境を作れるように努めたいと改めて強く思いました。
▼参加した生徒のコメント
「これまで考えたことない視点でアイデアを出すことができました」
「発表をするのは緊張しましたが、しっかり話せてよかったです」
「実際の寺子屋をテーマにアイデアを考えられる貴重な時間でした」
千葉大学IMOは、令和6年度の事業として県立千葉商業高等学校において、他にも「起業」をテーマとしたプログラムを実施しています。ご協力いただいた千葉商業の先生方、生徒の皆さま、有難うございました。