【報告】千葉大学IMOがサポートを行った千葉市立椿森中学校の生徒が、小学校の先生方にビジネスアイデアを提案しました

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現場の課題を中学生が解決!?ビジネスアイデアを小学校の先生方へ提案しました

2025年3月、千葉市立椿森中学校2年生の生徒たちが千葉市立院内小学校を訪問、同小教諭らに対して自らの職業体験をもとに考案したビジネスアイデアを提案しました。この活動は生徒たちが職場体験を通じて学んだ企業/機関が抱える課題に対し、自ら解決策を考案するものです。1月末に千葉大学IMOのサポートを受けて椿森中学校で学内発表会が行われ、そこで選出されたチームの生徒が、約1か月の準備期間を経てこの日のプレゼンテーションに臨みました。

当日は、千葉大学学術研究・イノベーション推進機構(IMO)の小牧瞳URAをはじめとする関係者2名も特別講師として参加、実際の生徒たちの発表に対してより実践的で洗練された提案ができるようにアドバイスやフィードバックを行いました。中学生と大学とのこのような連携は、生徒たちにとって新しい視点を得る貴重な機会となり、学問と実務の接点を学ぶ場となりました。

1月に実施された授業の一コマ
授業の様子

「教室の床をきれいに保つためには」という課題に対して中学生が考案したアイデアは

3月5日、椿森中学校の生徒たちは千葉市立院内小学校を訪問し、同校の先生方ら学校関係者に対してプレゼンテーションを行いました。

生徒たちが取り組んだ課題は、「小学校の教室の床が散らかりやすい」というものでした。これに対し、「生徒一人ひとりがゴミを集められるオリジナル紙コップを製作し、一人1個ずつ机の近くに設置することで、汚れを減らし清潔な環境を保つ」という解決策が提案されました。さらに、生徒たちは「自分自身の紙コップを使うだけでなく、クラス内で交換して使うことで愛着が沸き、大切に使うようになるのではないか」というアイデアも含めて提案しました。

机脇の紙コップ設置イメージ
小学生が使うことを想定して紙コップを作成

この提案は小学生が使用することを想定しており、「自分のコップを使う」ことによって、個人の責任感や清潔さへの意識を高めることを目的としていました。生徒たちは、「物を大切に使う」という意識を育むことが重要であると強調し、提案内容を詳細に説明しました。

院内小学校の先生からは、実現に向けた具体的なコメントやアドバイスがあり、提案を現場でどう活用できるかについても話し合われました。また、一連の活動を通じて、生徒たちは「自分のアイデアがどのように他者に伝わるのか」「実際に役立つ解決策としてどう活用されるのか」を深く考えることができました。また、学校間の垣根を超えた地域との交流が実現できました。

さらに、発表後には生徒たちの将来に関する質問もあり、これが生徒自身にとっても良いキャリア教育となりました。生徒たちは、自分たちの将来について考えるきっかけを得るとともに、実際に社会で役立つスキルを磨く重要性について再認識しました。

小学生へプレゼントする紙コップを作る生徒
小学校へ手作りの紙コップゴミ箱をプレゼント

千葉大学IMOは、アントレプレナーシップ教育(起業家精神教育)の機会を高校生等へと拡大させる事業「EDGE-PRIME Initiative」に採択され、県内小中高生向けのアントレプレナーシップ教育の普及・促進に向けて活動をしています。

関連リンク

【報告】千葉市立椿森中学校にてIMO関係者が職業体験学習の授業サポートを行いました。 | 千葉大スタートアップ・ラボ (chiba-u.jp)

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