【報告】県立千葉商業高等学校「課題研究」全校発表会にIMO関係者が参加しました

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「課題研究」全校発表会が開催されました

2024年12月20日、県立千葉商業高等学校にて「課題研究」全校発表会が開催されました。「課題研究」は、同校の3年生全員がそれぞれ興味関心のあるテーマを選択し、自分なりの企画・実証を目指す探究学習で、3年生約300名の中から選ばれた12名が1年間の成果を発表。全校生徒約1000名の生徒を前に、課題研究の中での発見や成果、これからの展望を共有しました。

発表会には、来賓として千葉市議会や千葉テレビ株式会社、他大学や教育委員会、さらに県外の高等学校から合計10名の皆様がご出席。本学からは、千葉大学大学院国際学術研究院教授で千葉大学学術研究・イノベーション推進機構(IMO)スタートアップ・ラボ代表の片桐大輔教授、千葉大学コミュニティ・イノベーションオフィスの 阿部厚司地域コーディネーター、千葉大IMOの小牧 瞳URA(高度特定専門員)をはじめとする6名が参加し、生徒たちの発表を見守りました。

全校生徒が一堂に会した発表会

本発表会は司会進行から設営まで、生徒が中心となって運営を行いました。設営中も司会から発表の見どころや発表者の紹介などが行われ、参加者が発表内容をより深掘りできる体験設計が行われていることに来賓の中からも驚きの声がありました。

司会者の生徒
設営からマイクテストまで生徒たちが実施

3つのテーマごとに、それぞれの「課題研究」を発表

発表は、「検定取得」「職業研究」「ビジネス研究」の3つのテーマごとに行われました。

【検定取得コース】:検定取得までのプロセスや学びの方法を発表。

百瀬剛毅さん「全商9冠を目指して」

 失敗経験を乗り越え、自身で発見した自己管理方法や学びを発表。

麻生陸斗さん「何かを理由に検定取得を諦めていませんか?」

 部活を続けながら資格を取得した体験談を発表。後輩へ「言い訳をしない」というメッセージを伝えました。

百瀬さんの発表
麻生さんの発表

【職業研究コース】:働く様子の見学やインタビューを通して、1つの職業を深掘りした学びを発表。

松井杏莉さん「男社会でも輝く女性警察官」

 警察官になる方法だけでなく、データなどを用いて女性警察官の置かれている現状を紹介。

石井瑠璃さん「司法に必要不可欠な存在〜裁判所書記官〜」

 実際に裁判所書記官が働く場を訪問。業務内容や求められる能力などをまとめました。

 どんな仕事をしているのか知って欲しいというメッセージを込めました。

久保俐空さん「多様化する時代のニーズに応える保育教諭」

 自分の体験を通して目指した「保育教諭」について発表。保育教諭として働く上での喜びについても触れました。

松井さんの発表
石井さんの発表
久保さんの発表

【ビジネス研究コース】:自身でビジネスを考案し、実践・改良した活動内容を発表。 

西川明日花さん、手塚由渚さん「月1スイーツ販売の実現~スイーツパワーでパワーアップ~」

 学内で行ったスイーツ販売の結果発表を行いました。改良ポイントを通して得た今後の展望にも触れました。

齋藤良典さん「一歩先に繋ぐ未来」

 視覚障がい者の方が過ごしやすくなる機器を開発。制作の中で発見した気づきを発表しました。

(当日、体調不良のため教員が代理で発表しました。)

佐藤心さん、須田真央さん「食品ロスを通じて、命の循環を実現」

 腐葉土を用いた食品ロスを減らす活動を発表。活動の中で経験した理想と現実のギャップをピックアップしました。

杉山絢音さん、中村美玖さん「お昼の時間を幸せな時間にしたい~ふりかけ開発について~」

 企業と共同開発したふりかけについて発表。内容量や振りやすさなどにこだわった開発過程を発表しました。

西川さん、手塚さんの発表
齋藤さんの発表。視覚障がいを持つ方が安心して外出できるための機器を考案しました
佐藤さん、須田さんの発表
腐葉土を用いた花壇
杉山さん、中村さんの発表
制作したふりかけ。予想を上回る売れ行きでした!

生徒・発表会参加者の感想

参加した千葉大関係者・発表者/観覧者の生徒に感想をいただきました。

▼全体講評 片桐教授のコメント

素晴らしい取り組みを行ってこられた1年間だったと思います。その成果発表の場に参加できたことを光栄に思います。発表できなかった方も含め、1年間お疲れ様でした。

どの生徒さんも「調べる・試す」だけでなく、自分でより深く考え、改良・改善をするアントレ教育を体現した時間だったと思います。これからの時代、このような考え方は会社を創るといったような、いわゆる「起業家」だけでなく、今後の皆さんに必要な考え方となってきます。

この経験を活かし、これからも各自の取り組みや学びを是非、続けてください。楽しみにしております。

「素晴らしい取り組みでした」と講評する片桐教授
生徒と話す小牧URA

▼発表を聞いた2年生のコメント

「来年の課題発表をイメージすることができた」

「引き継いでいきたいテーマに出会うことができ、来年度の活動をイメージすることができた」

「自分もあの場で活動報告をしたいと思えた」

「働くことの面白さなどを知ることができる貴重な時間だった」

謝辞を述べる2年生代表 山口拓海さん

▼参加した3年生のコメント

 「1000人規模の前で話せる貴重な経験だった。緊張したが、やり切れ自信になった」

「クラス・チームメイトの協力があったからこそ、ここまで活動を続けられました。成果を発表できてよかったです」

「部活との両立に悩んだこともあったが、ここまでやり切れてよかった」

「たくさんの方のご協力のもと1年間活動してこれました。これはから何かを届けられる、恩返しできるようになりたいです」

千葉大学IMOは、令和6年度の事業として県立千葉商業高等学校において、これまで「起業」をテーマとしたプログラムなどを実施してきました。ご協力いただいた千葉商業の先生方、生徒の皆さま、有難うございました。

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